海外教育日記

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特別な形式の帰国入試とは?!

私の住む街は、だいぶあたたかくなってきましたが、みなさんの街はいかがでしょうか?早いもので、もう4月下旬となり、この4月に新生活スタートされた方は、徐々になれてきた頃では。。。また、子どもにとっても4月は大事なスタートです。しっかり、目標の進路・環境の帰国入試知識を身に着けておきましょう。

 

今回は、帰国入試の中でも、特別な形式で入試をしている学校についてお話いたします。ちょっと短めに。

(前にもお話しましたが、)高校の帰国入試は、英数国・面接などを課す形式が標準的です。そんな中、適性検査という名の同様の英数国の学科試験をしている学校があります。それは、青山学院や中央大杉並の二校が代表校です。

では、そのような特別な形式の入試は、どんな特徴があるのでしょうか?

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                            青山学院高等部

 まず、青山学院高等部は、グループ面接を実施し、他の帰国入試と異なる選抜をしています。受験科目は、適性検査(英・数・国)、生徒3人のグループ面接、調査書を元に選抜。他の高校の帰国入試は、学力検査として難易度が高い問題が出されることがあるのに対し、この適性検査は、ごくごく基本的な問題が出題されます。英語はそれなりに難しいのですが、、その結果、面接や調査書が重要視される傾向にあります。

この適性検査は、学力検査と性質的に近い。しかし、特徴なのは、問題が基本的ということです。そのため、この二校は他校にくらべ、面接や調査書を重視している学校だといえます。 

 

しかし、2014年度入試から、中央大杉並は入試方式を変えました。2013年度までは、適性検査(英・数・国・理・社)、作文、面接、調査書で選考されていましたが、14年度から、青山学院同様、適性検査(英・数・国)、面接、調査書の3つの選考にしたのです。 

なぜか?

 

それは、年々受験者数が減少し、生徒が集まりにくくなっていたためです。その原因の一つには、5科入試や作文という負担がありました。負担が大きいため、3科受験の準備をしている受験生から併願校として敬遠されたのです。

 

H12年度 受験者62名 

H13年度 受験者46名

 

と年々減少していました。

しかし、14年度から、入試形式を5科⇒3科、作文削除を行い、(教育関係者には、問題難易度は上がると予想されていましたが、)結局、受験者数は倍増しました。※今年も例年通り、基本的な問題が出題。

 

H14年度 受験者108名

 

つまり、帰国入試では、受験科目の負担の大きさなどが、受験者の集まりにも影響しているといえます。学校側も合格者を調整することで、倍率は例年ほぼ一定に保っており、両校とも実質倍率は約1・5倍~2倍程度と他の帰国入試の倍率に比べ、低倍率なことが特徴的です。

 

このように、調査書や面接重視の学校は、学力だけでなく、それまでの得た経験や能力をみて選抜します。学校の入試方針やどのような生徒がほしいのか、が透けて見えますよね。

 

そのような学校の方針に共感し、受験生が納得し決意するなら、チャレンジする価値やチャンスは十分にあります。

 

それでは、次回も一緒に帰国知識を勉強しましょ!

 

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