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海外教育日記

海外駐在の方に向けて、帰国入試情報・海外教育・ICT教育について発信していきます!

『算数』が、中学受験において最も大切な理由。

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灘中学 ※Wikipediaより

 

2014年も、残り1か月とわずかになりました。いよいよ受験の季節ですね。帰国生にとって忙しくなってくる時期です。

 

さて、今回お話するのは、中学受験の『算数』について。皆さん、

中学受験の入試問題を解いた事はありますか

 

『いいえ、まだ入試問題を見たことがない。』という方も多いのではないでしょうか。特に算数が解けそうで解けないことを体感されている方は、そう多くはありません。実は、小学校の教科書レベルでは、全く太刀打ちできないレベルなのです。

 

数学が得意だったというお父さんがチャレンジしても、全然解けなかったという声もよく聞きますし、また中学受験を経験していない東大合格者が、中堅私立中学の算数の問題にチャレンジしたところ、合格点に達した学生が2割に満たなかったというデータがあるほど。

 

中学受験の算数は、高校・大学受験と比べ、問題のベクトルが異なる

 

この事実を前提に中学受験を考えていく必要があります。よく、方程式を使えば簡単に解けるのではといわれますが、実際は中学で習う方程式や関数が『はまる』問題はあまり多くありません。そのため、中学受験の問題に受験生が対応するためには、専用の準備と訓練が必要になります。結果、現在の中学受験は小学4年のスタートが一般的になっています。(つまり、準備期間が通算3年以上。)

もちろん、帰国生は帰国入試を活用することで、一般受験より負担はずっと減らせます。ただ、中学受験がゴールではありませんよね。まだ非受験学年で時間があるなら、中学入学後を見据えて、万全の準備をしていきましょう!

 

主要中学の入試問題一覧。

参考サイト⇒中学受験・算数の森(http://www.sansuu.net/#kakomon

 

では、中学受験の算数について具体的にお話していきますね。

 

①関東は4科受験、関西は3科受験が普通なの?!

中学受験は、

全国・関東⇒4科受験(算数・国語・理科・社会)

関西(灘など一部)⇒3科受験(算数・国語・理科)を採用しています。

 

ポイントは、いずれも算数・国語が必ず課されていること。理社のみの学校はほとんどありません。特に上位校になればなるほど、記述式の問題でじっくり生徒の思考を問う学校が増えることが特徴です。生徒の論理的思考力や数的能力を計り、質の高い生徒を集めることが入試の目的なのです。その判断に最も優れているのが、算数という科目です。論理力や立体把握力など様々な分野から、判定できます。ちなみに、兵庫・灘中は、二日に分けて算数の問題を課すほど。

また、多くの学校は、算数のセンスや感覚が鋭い子は大学受験で結果を出しやすいことも経験知として知っています。そのため、算数で差がつかない入試をした年の灘や開成の教師達は非常に反省するようです。本来入学すべき生徒を落としてしまっていますから、6年後の合格実績に影響してしまうのですね。

それに、帰国生も無縁ではありません。最近の帰国入試では、英語+算数や算数+作文など、算数を受験科目に入れる学校がだんだん増えてきました。つまり、海外にいても、特に算数は訓練しておく必要があるのです。

では、実際に算数が受験生の中で、どのくらい得点できるものなのか見ていきましょう。

 

②他の科目より算数が最も差がつくの?!

開成中を例に、実際に合格者平均点と受験者平均点を見ていきます。

       

平成26年度中学入試結果(2014.2.1実施)

科目 国語 算数 理科 社会 合計
合格者平均 46.4 61.9 60.0 61.8 230.2
全体平均 39.3 49.8 54.8 58.7 202.5
満点 85 85 70 70 310

開成学園HPより。

 実際に合格者と全体平均の差が最も大きいのは、

算数(14%)>国語(8%)>理科(7%)>社会(4%)

※(合格者平均-全体平均)÷満点

例年、最も算数で差がついています。これは、他の中学でも同様の傾向にあり、国語や理社の倍程度、差がついています。逆にいうと、他の科目の仕上がりがあまり良くなくても、算数がずば抜けてできる生徒に中学受験は有利にできているという事がいえます。中学受験成功の鍵は、算数にあるといえますね。

 

 算数ができる子は変わっていくの?!

算数ができる子の特徴は、学年によって変わっていきます。学年によって求められる能力が変わってくるのです。この事実に気づかないまま、低学年と変わらない勉強を続けると、学年が上がると共に算数・数学が苦手な生徒になってしまいます。以下、学年別に求められる能力です。

 

学年別に算数で求められる能力

小学1~2年生 計算力

小学3~4年生 文章題(一行問題レベル)、図形問題(面積)

小学5~6年生 文章題(速さや割合など)、図形問題(体積)

 

小学1~2年生は計算力だけで算数の成績がだいたいがクラス上位になります。彼らは、『算数=計算』だと認識しています。というより、それ以外のタイプ(文章題や図形)の問題があることをまだ知りません。

ただ、小学3~4年生になると『文章題』の出現で、計算だけでは対応できなくなり、算数が苦手と言い出す生徒が出てきます。これまで『算数=計算』だと強く思い込んでいた生徒ほど、この事実に面食らいます。つまり、算数を伸ばしていくためには、小学3~4年期の適応が重要だといえるのです。

 

その文章題に対応するためには、国語力の向上が不可欠です。

 

文章題を苦手にする子の多くが、問題文で何が問われているのか、何を求められているのかがほとんど把握できていません。その原因には、問題文を正確に読み取り、考える力の欠如が挙げられます。そのような子の特徴は、物事を説明する力、語彙力が圧倒的に不足していることです。つまり、問題のインプットとアウトプットがスムーズにいかないのです。大抵の子は練習するとうまくなっていきます。

では、この能力を自然に身に着けるためには、どうすればいいのか。

 

それは、普段から何事も『なぜそうなるのか』、『どうしてそうなのか?』など、どんどん周りが質問して、どんな些細なことでも、実際に子どもが自分の言葉で説明することです。この小さな訓練の積み重ねが、『問題を理解し、書き表す』国語力の上達につながります。

海外にいると、国内よりも日本語に触れる機会が減りますよね。テレビだけでなく、本や会話から様々な『ことば』を意識的に学びましょう。

最後に、小学生の時期に有効な日本語トレーニングの本も紹介しておきますね。

 

出口汪の日本語論理トレーニング 小学一年 基礎編

出口汪の日本語論理トレーニング 小学一年 基礎編

 
出口汪の日本語論理トレーニング 小学二年 基礎編

出口汪の日本語論理トレーニング 小学二年 基礎編

 
出口汪の日本語論理トレーニング 小学三年 基礎編

出口汪の日本語論理トレーニング 小学三年 基礎編

 
出口汪の日本語論理トレーニング 小学四年 基礎編

出口汪の日本語論理トレーニング 小学四年 基礎編

 

 

中学受験で最も差がつく科目、、算数。

付け焼刃的な方法では、真の力はつきません。一歩一歩、毎日練習してくことが大切です。頑張りましょう!

 

それでは、次回も一緒に帰国入試知識を勉強しましょ!

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