海外教育日記

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ある男子帰国生の不合格体験記

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慶應義塾志木高校

 

ブログ読者の方から記事のテーマについて

リクエストをいただくことがあるのですが、

先日不合格体験記を聞いてみたいという

リクエストをいただきました。

 

普段あまり聞くこともないと思いますし、

せっかくですので、私の教え子の

不合格体験記をお話します。

 

もちろん、特定されないように、

一部変えています

 

少し長くなりますがお付き合いください。

 

数年前、中学受験で面倒を見ていた、

ある男子帰国生が居ました。


英検2級を保有していましたが、

算数・国語の学力がネック。

 

具体的にいうと、

大手進学塾の模試で

偏差値40をなかなか越えられない

成績でした。


一方、彼の志望校は慶應SFC、

渋渋、海城と、皆が憧れる、

難関校を目指していました。

 

最後まで、国語力

(というより日本語)

足を引っ張り、入試直前の成績も

伸び悩みました。

 

国語のベースアップには、

入試までに時間が足りません。

 

そしてなにより精神的にも幼く、

中学受験の厳しさについていくことに

やっとの生徒でした。

 

いざ入試本番。

 

英語の学力を担保に、

ギリギリ中堅レベルのA中学に、

なんとか引っかかりましたが、

慶應SFCや海城、渋渋入試では、

奇跡は起きず全落ちでした。。

 

覚悟の上でしたが、

実際にその場面に遭遇したときの、

本人のショックは相当なものでした。

 

後日お母さんから聞いた話によると、

押し入れから出てこなかったそうです。

 

その頃、連日何時間も、

お母さんと私で面談したのを覚えています。

 

その後、父の海外転勤

(別の国へスライド転勤)が

決まったので、A中学には入学せず、

その国についていくことになりました。

 

転勤前に、私から本人に伝えた

メッセージは、①中学の間、

海外生活を楽しみ、様々な経験を積むこと


そして、②数学と国語は、

引き続き学習しておくこと

約束して送り出しました。

 

それから3年。

 

彼は身体的にも精神的にも成長し、

自分を客観視した受け答えが

できるようになっていました。

 

私との約束通り、

現地校生活のなかでも、

国語(とくに日本語)数学を

きっちりとやっていたそうです。

 

そして高校受験では、

英語(英検1級)・数学・国語を

武器に難関校に挑みました。

 

結果は、

早稲田・慶應大附属はじめ、

全ての受験校 合格!! 


3年前の中学受験で悔しい思いをした彼は、

高校受験でそのリベンジを果たしたのです。

 

本人と合格後に話した際には、

中学受験の悔しさがあったから、

頑張れたと言っていました。

 

中学受験は精神的な成熟度が、

大きく影響します。

 

それに善悪はありません。

一時的な不合格も、長い目でみれば、

本人の成長につながることがあるのです。

 

中学受験も、その先の高校受験の可能性まで

見据えると違う『見え方』がしますよね

 

 

ちなみに、、後日談。

 

不合格体験記の主人公の彼は、その後、、

 ある慶應系の高校に進学し、

現在、大学で医師を目指しています。

 

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