海外教育日記

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帰国時期と中学受験について(男子校)

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新型コロナの影響で今年の入試はどうなるのでしょうか。コロナの収束時期により変化するため、現時点ではわかりません。ただ帰国枠入試も多かれ少なかれ影響を受けることになるでしょう。

  

一方で、今年の帰国枠入試において、各校の帰国生資格要件が大幅に緩和される可能性は低いと考えています。なぜなら、帰国生資格要件を緩和すると出願者数に変化が出てしまい、合格者をどれほど出せば、定員に近い入学者数が確保できるか予測が立てづらくなるから。今年、あえて、そのようなことをする学校はほとんどないでしょう。

 

※コロナの影響により本帰国や一時帰国せざるを得なかったご家庭には、学校側が一定程度事情(滞在期間の短さなど)を考慮してくれる可能性はあります。

 

帰国入試と一口にいっても、帰国時期や滞在年数によって受けられる学校と受けられない学校があります。

 

そこで今回は帰国入試の資格要件についてお話していきます。それでは早速、中学受験の男子校を例に各校の帰国時期を確認してみましょう。 

※注意)資格要件は変更最新の条件は必ずご自身で確認するようにしてください。

 

◼️小学1年

3月以降)聖光学院

 

◼️小学2年

1月以降)桐光学園

 

◼️小学3年

12月以降)都市大付属・暁星

1月以降)攻玉社・佼成学園・城北・巣鴨・世田谷学園

 

◼️小学4年

4月以降)逗子開成・獨協

6月以降)高輪・学習院

7月以降)海城

11月以降)芝浦工大

12月以降)立教池袋・立教新座

1月以降)早稲田

2月以降)鎌倉学園

 

◼️小学5・6年

特になし

 

学校によって、帰国時期がバラバラであることが分かりますよね。

 

さて、まず注目すべきは、聖光学院が求める資格条件の低さです。小学1年の帰国であっても、帰国受験することができます。当然、小学校低学年から国内の進学塾に通塾した4科目の優秀生がこぞって受験しにきます。資格要件の関係で、帰国枠は聖光学院だけ受けるという受験生が多数いることが特徴です。

 

次に、小3冬休み以降に帰国すると、都市大付属や攻玉社などが受けられるようになります。小3の終わりに帰国した生徒は、国内の進学塾に入塾し4科目含めてガッツリ受験勉強に磨きをかけることが多く、基本的には一般入試狙いである場合がほとんどです。

 

そして、小4以降の帰国になると、グッと選択肢が広がります。特に1学期に帰国するか、2学期以降に帰国するかで、その幅が変わります。というのは、4年冬以降に帰国すると、立教池袋や早稲田が帰国枠で受けられるようになるからです。12月上旬に学習院と立教池袋の併願が可能になるのです。

 

そして、小4から小5にかけて帰国する場合は、受験の基本路線も①英語重視でいくのか、②2科でいくのか、③4科でいくのか、に大きく分かれます。これは受験生本人の志望校や資質などによりどの路線でいくのか判断は変わってきます。

 

このように、聖光学院や都市大付属は、比較的早い時期に帰国した生徒を受け入れているため、一般入試に向けて訓練を重ねた受験生が一定数います。そして、小5以降に帰国してきた生徒は、ほぼ全ての帰国枠が受験できるようになります。帰国時期や要件により受けられる学校の幅が変わり、受験生の層や属性も変化していく。受験生の皆さんは参考にしてみてくださいね。

 

数ヶ月足りない場合や要件に一部合わない場合などは、各学校に直接問い合わせしてみるとクリアできる場合もあるので、最後まで諦めずに学校側に確認するようにしましょう。

 

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