現地校やインター生の悩み《帰国入試・海外子女・相談》
毎年帰国生は、様々な地域・様々な学校で学び、日本に帰ってくる。
例えば、アジアの日本人学校出身者や欧米の現地校出身者。はたまた、アフリカのインターナショナルスクール生など国も環境も様々だ。
最新データをみても、現在100万人以上の日本人が全世界に住んでおり、7万8千人強の日本人子女が海外に住んでいるそうだ。特にアジア地区の日本人の数が増加傾向にあり、アジアだけで現在3万人強の子供たちが住んでいるという。驚くべき数字だ。全体でみても、海外在住の日本人子女の数は、30年前と比べ倍増している。このブログもこれまでに140カ国以上の方に読んでいただいる。ありがとう!
帰国生たちの帰国時期に特徴があるかというと、子供の多くは、小6や中3のタイミングで本帰国している。その理由としては、
①現地の教育機関が絞られる
②帰国枠入試を使いたい
③日本式の教育を親が受けさせたい など様々だ。
特にインターや現地校に子供を通わせている保護者は、③の理由で帰国することが多い。その理由もまた興味深い。それは、一定期間、現地校やインターで小学・中学を過ごすと、子供の感覚や価値観が現地の生徒に似てくるというのだ。メリットとデメリットもあるが、やはり日本語力の低下や日本の文化を身につけていない点を不安視されている。
たしかに、いま海外で働いている日本人の多くは、日本との関わりを持っている。例えば、日系企業や日本語を使う仕事、日本人という強みを生かして働くことがイコール海外で働く上で武器になるのだ。海外に住んでいる大人であれば、それを実感する場面も多いだろう。
18歳まで、海外の現地校やインターで育つと、どうしても日本人としての常識や自然な語学力が育ちづらい。実際に、それを嫌って、日本人学校に転校させる家庭もあるほどだ。外国語教育や多文化共生も大切だが、一方で日本人としてのアイデンティティーを持ち、日本人社会についても学んでおくことも、きっと子供の将来にプラスになるだろう。
とりとめもなく綴ったが、海外経験があるからこそ、きちんとした日本語力や日本文化への適応ができると最大の武器になるのは間違いない。
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